ジャッケ・ドローの自動人形
Pierre Jacquet-Droz (1721-1790)は,スイス生まれの時計技師です.彼は,彼の会社が腕時計を販売するいわば広報の一環として,動く人形(オートマタ)を設計し,製作しました.この驚異的なメカニズムを持つロボットは,修理・管理を経て現代でも動作しており,ロボットの歴史上でも重要な機械です.また,単なる機械仕掛けの人形というだけでなく,現代のコンピュータにも通じる技術が用いられています.「Writer」はプログラム可能なメモリ(タブ)を持ち,これにより,多数のカムを通じて動作として出力され,右手に持っている羽ペンを動かしているのです.
これらのオートマタは,文字を書くだけでなく,音楽を奏でたり,絵を描いたりと,人間が感性を発揮して行う作業に注目し,機械にて実現していることが驚嘆を覚えます.現在,3体のオートマタが,スイス・ヌシャテルの芸術歴史博物館に所蔵されています.
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画家 (Le Dessinateur - Draughtsman) 【画面右】
絵を描く自動機械です.ペンを用いて,紙の上に自由な曲線で絵を描く自動機械です. |
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音楽家(La Musicienne - Musician) 【画面中央】
ピアノを弾く自動人形です.ハープシコードの鍵盤を前にして,音楽を奏でます. |
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物書き (L'Ecrivain - Writer) 【画面左】
文字を書く自動人形です.タブにセットされた文字列にあわせて.羽ペンを動かすことで文字を記述します.
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本研究室で行われている研究をトピックス毎にまとめました.
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