我々は、「bioToys」と呼ぶ積木型のバイオフィードバック用玩具を開発しています.これにより,生理生体計測を行うとともに,積み木により動き、振動、音やイルミネーションなどの様々な出力への対応付けが可能になります.ここでは特に小児を対象とするユーザによって,容易にこれらの積み木を配置・再配置することにより,プログラムを構成することが可能になる.ブロック間のケーブル数を減らし、システムの柔軟性を高めるために電力線通信を用いるため,電源および通信回線の2本のみで実現することが可能になっています.また,人間の動作と生体信号は、体表の皮膚上で測定するため、Bluetooth無線を通じて積み木側に送信しています.このように,ユーザが有形ブロックを使用して、バイオフィードバックシステムを構築し、プログラムすることができるあたらな生体拡張玩具に関する研究を行っています.
このように,入出力装置を持ち相互接続する積木が生体信号と連動動作することによる創造的リハビリテーションを支援する新しい玩具型インタフェースの開発とともに,運動療法及びエンタテイメント応用の検討を行っています.bioToysにより,相互結合する積木の組み合わせにより,生体信号の出力を容易に変更・調整することが可能になります.このように,玩具を組み立てるだけで生体信号を中心とする入力と、光・音・動作等の出力を制御する新しい積木玩具の実現するとともに,組合せ造形をするのみで,別途ケーブル等を必要としない実体プログラミング技術の実現するという工学的な取り組みでもあります.これらを,リハビリテーションや運動訓練の現場での実証実験により有効性を検証するとともに,子どもたちの自発的な取り組みによる創造的構築作業の支援が可能であるかについて明らかにしていきます.
年度: 2012-
メンバー:
下柿元 智也
鈴木 健嗣
共同研究:
附属病院リハビリテーション部
Tags:
- サイバニクス・拡張生体技術
- 社会的相互作用研究