本研究では,顔面麻痺等により表情が作れない人に対して,表情表出支援を行うインタフェースであるロボットマスクの開発を行っています.本研究で対象とする末梢性顔面神経麻痺は,脳神経系の麻痺のうち高い頻度(全世界で年間0.5人/1,000人)で発生する,顔面表情筋の活動低下を示す神経障害です.患者は自身で思い通りの表情を表出できず,感情をも押さえ込む結果となり,これが社会生活を営む上での大変な障害となっています. 一方,提案する表情生成支援装置により,健常者による自然な表情生成の訓練も可能となるなど,新しい人支援ロボティクス技術に関する研究開発です.
本研究では,一過性の顔面麻痺患者の回復に関するリハビリや永久性の顔面麻痺患者への表情表出を支援するロボットマスクの開発を目的としています.また,ロボットマスクは日常での利用を想定しているため,アクチュエータの静音性を確保しなければならなりません.そこで,本研究では形状記憶合金(SMA)を用いた静音アクチュエータを開発し,ロボットマスクシステムを開発しております.
年度: 2007-
メンバー:
Dushyantha Jayatilake
鈴木 健嗣
共同研究:
筑波大学附属病院
(リハビリテーション)
Tags:
- サイバニクス・拡張生体技術
- 社会的相互作用研究
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