本研究は,人間とゲームが可能であり,さらに人間と社会的なインタラクションが可能となる,人間と同サイズの上半身を有する人間型ロボットの実現を目的としている.現在,社会の様々な領域においてロボットの示す可能性は大きくなっており,人間にとってロボットは身近な存在になっています.また,ロボットと人間の間のインタラクションが人間に与える情調的、心理的影響に関する研究が多く行われています.
ここでは,日常生活の中でよく経験することが可能な社会状況の一つであるゲームという環境を設定し,その中でカードを用いるポーカーゲームを通じ,実際に人間とゲームが可能なロボットを工学的に具現するとともに,そのロボットがポーカーゲームをする中で,人間が示す非言語的反応に対する心理的な分析を行っています.ロボットの社会性理解においては,複数の非言語情報のキューによる解析,行動解析,意図の理解に関する心理学的分析を行っています.このように,環境をある程度限定することで,人間とロボットとのインタラクションが互いの判断と意思決定に影響を及ぼすようなロボットシステムの開発を目指しています.
ここでは,社会の中で繰り広げられる人間の情緒的な行動を理解するロボットの開発を目指し,実際に人間とポーカーゲームが可能なヒューマノイドの開発を進めています.このような研究を通じ,人間型ロボットを用いて人の行動解析を実施する実験環境の整備に寄与することで,人とロボットのみならず,人間の社会的、情緒的な行動の影響についての研究も行っていきます.
年度: 2010-
メンバー:
Min-Gyu Kim
原田 篤
鈴木 健嗣
共同研究:
Tags:
- 認知ロボティクス
- 社会的相互作用研究